就職活動は悪化傾向ですね…

これで修士課程の学生は研究の経験をさらに積めなくなっている.

今年度はインターンの話題に振り回されている.春先の時点で例年とM1の挙動が違うことには気づいていましたが,実験数にそうとうな影響を及ぼしています.

元来,修士課程における就職活動は短ければ3ヶ月ほどで終わる.長ければ9ヶ月ほどかかる.

これはM1の年度末から基本的に始まる典型的なパターンだったのですが,今年度はM1の年度初めからインターンへの申請を繰り返している様子がある.

企業に対して低い能力を売り込んで買ってもらおうというのは,どうなのだろう…実験技術については修士である程度は身に付きますが,反応開発だと年1000回実験を続け博士課程2年目くらいで自分なりのコツを掴む.

要するに年200回くらいしか実験しないような状態だと10年くらい経過しても実験に関する感性は身に付かない…が,就職活動に執心しているため,先々のキャリアに影響するだろうと思います.

博士課程進学希望者が増えてもきているので今後の流れができると有り難いですね…過去も毎年のように博士課程進学希望者はいましたが,とにかく多種多様に頓挫.

これまでの学生の大半が卒研のとき最も実験をしていたのでは?という感覚もあります.修士に入ると就職活動が長引くことは既定路線で,それがさらに問題化している印象.

博士と修士は別の生き物?かもしれません.

ただ,博士課程の学生も,D2から就職活動に勤しんでいるという話を聞いたような…