勝率
息子殿は、仮面ライダーとアンパンマンをはしごしている感じになりました.
casebookを書かねばなと思いつつ,まだ余力がない.
博士課程については書いたんだったか…
遠藤が博士課程の頃というか修士課程の頃,既に直属のボスから言われていたことがありました.
「1日にX個のネタを書き出す」
これに近い感じだったかな…10個は多いかもしれないので,5個だったかもしれないし,正確なところは覚えていません.
仮に1日1個なら,1年で365個.
これでは足りない.
大量に出すことが求められるので,微妙なものも多く含まれているからです.
仮に大学教員になるにしても,民間企業に就職するにしても,競合者との差別化が重要です.
3〜5年くらいは早めに行動しておきたいのです.
大学教員になってから,ネタを書き出し始めているようでは遅い.
民間企業への就職後は,自分自身が資産です.
SciFinderを使い放題とか,そういう環境ではないし,アイデアというものは何もないところから生まれない.
学生の頃に蓄積したものが役立ちます.これがなければ,競合者に負ける.
1日に10個のネタを書いたとします.まぁ無理です.
書いてみればわかりますが,数日で,行き詰まりを感じ始めます…
最初だけは,いくらでも書けそうに思えるものです.
さらに,よく調べてみると,ほとんどが過去に検討済みのものだと気づきます.
または,たいしたものではない内容であったりする.
結果「100個に1個くらい」のネタが,新規性があり,そこそこ興味深いものとして残ります.
ここからが,さらにしんどい.
「短期間で顕著な成果になるもの」は,「100個に1個」の中から,さらに絞り込まれる.
0.1個もありません.
つまり,修士の頃から考えて,蓄積されたネタのうち0.1%以下の確率で,そこそこのネタになる.
凡人が成し遂げられるものなんて,本当に,こんなレベルなのです.
なお,たいして面白くない「他人のモノマネ」レベルであれば,いくらでも書けるのです.
ただ,そのレベルは,今この瞬間にも,他研究者が実行中です.
気づいたときには,既に遅い.
仮に年間1000個のネタを書き出したとします.
多くても1個が「挑戦的かつ成果に至る」レベルと考えておくと良いかと.
年1で挑戦的かつ成果に至るネタなら,まったく問題ないでしょう.
むしろ,時間が足りなくなりますね.
その手のネタは,成果にまとめるまでに,3年くらいかかりますから.
3年に1個でしょうかねぇ現実的には…よほど人手があるなら,やりたい放題ですが.