登頂

KC4D0038

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140802-00043954-toyo-soci&pos=3

http://toyokeizai.net/articles/-/42838

 

リーダーは最初に動く.

プロとは覚悟である.

自分が死んでしまう想像もする.

計画を立てるとき,たくさん想像をして,目標を自分に言い聞かせる.

 

これは登山家としての言葉ではありますが,研究者にも通じるところがあります.

 

いずれにせよ,漠然と研究して究極目標を立てないというのは,どうなのだろうかと.○○というコンセプトで反応が進行するなら何でも良い,こうなると手段が目的となり,結局は「道半ば」といった雰囲気で終わってしまう.

しかし有機化学,特に反応開発では,その点が難しいと感じます.

 

「クロスカップリング」といったノーベル賞まで上り詰めた発想は,何が偉大かというと,そのコンセプトが究極形を既に体現しているということでしょうか.

そう考えると,Mukaiyama aldol等も,相当なインパクトなのですね.

C-H結合の触媒的直接官能基化も,その意味では,コンセプトが実現された時点で,もう極大値であったり.

 

コンセプトを実現した時点で「登頂してしまった」という発想,これが最近の研究には稀なのかもしれない.

ただ,既にあるコンセプトを極めるだけで,現代社会は,かなりのレベルに到達するのでは?とも思えてしまう.

 

自分自身でも,どうにかしたいなぁと思いながら,夏バテにやられているのであった.

 

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