正答のない課題への対策

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合理的に解答を導く方法に慣れてしまうと,その枠に当てはまらない課題には手間取ってしまう.大学受験までは特に解答スピードも要求されるので,仕方ない勉強法であるとは思います.ゆえあって,一般的な印象として,合理的であるほどスマートに思えるものです.

遠藤も,スマートであったらなぁと,空想していました.残念ながら,こんな体たらくです.

ここで言うスマートさとは,泥臭い思考実験とか,一見すると無駄とも思える実験を繰り返すことなく,ブレイクスルーを伴う成果につなげる能力,といったところでしょう.

それができたらいいね!…と,よく思います.

EN研で学生であった頃は,そんなことを言われました.2ヶ月間は実験せず考え続けて1ヶ月でデータ集めてJACSに投稿すれば年間で4報です十分だよね…といった感じかと.

 

確かに.

 

いったい何人の人が,他者の力を借りることなく一人で実践できるだろう.いや,それは言い訳に過ぎないのか…?

 

前述のように,小学生が凄まじい勢いで正答を繰り返す,恐怖を覚えるシーンが,そのまま研究に適用できると,スマートになるのかもしれない.

ところが「我ながら冴えてる」という思考実験は妙なことになるし,実験してみたけど後になって考えたら不要であった,などということは,かなりよくある.これはおそらく研究だけではなくて,一般的な仕事においても同様ではなかろうかと思われます.

常に,余計なことをしてしまった,という感覚は残ります.しかし,この過程が意外と重要で,何かおかしいなぁという違和感を埋めて行くことで目標に接近していくのです.

とにかく正答を導くことが正義だという感覚を,小さい頃から植え付ける教育システムは,どうやっても正答が出てこないケースで精神的なダメージを誘発するのかもしれません.ただ単に,答えが出せないだけなら良いですが,精神的なダメージにより気力を損ねてしまうと厄介なことになります.

 

大学受験まで,長文読解のようなものにおいても,解答がしっかり確定しているという有様.そして後に,出典元の作者が「そんなことを考えて書いたわけではない」とコメントする始末.

要は「作題者の解釈を当てろ!」という試験問題は極めて難しい.そんな問題は無意味なので消すべき.

 

 

MacProがようやく納品されました…が,OS10.9では数々のソフトウエアが対応していないという.

MicrosoftのOfficeは動きます.ChemDrawは最新版の13が動くのか?…12は動かない.Spartan’10は動くのかどうなのか,まだインストールしていないのでよくわからない…Spartan’14にアップグレード等しても,OS10.9に対応していない気配が.KeynoteはOS10.9対応版が改悪された感があり,OS10.8で使用していますが,アップデートすると改善されるのか,このあたりも確認していない.

とりあえず,ネットワークをまとめて,3台のMacを画面共有でまとめました.今後のアップグレード等に備えよう.

 

週末は出張.次は7月のICOMCで発表.その次は9月の有機金属若手の会 夏の学校にて依頼講演…と,今年度と来年度は,事情により特に海外出張に行けなくなったものの,国内なら問題ないだろうか.

若手の会までに,反応開発のほうでは少し進展がある予定.やること多いから,よく見極めていきたいものです.

 

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