電子ジャーナル

KC4D0207

金沢大学からChemical Scienceがようやく読めるようになりました.いや,もしかして,もっと前から読めたとか?

トライアルと書いてあるので恒久的措置ではないのかどうか.

 

そう,大学によっては,読むことができない電子ジャーナルが存在します.昨今ではネットでジャーナルにアクセスするのが定番ですが,その契約料が高いせいか,それなりに普遍的な雑誌の論文にアクセスできない.金沢大学では,Chemical Scienceが解禁された模様で,Adv. Synth. Catalは,まだ読めないようです.

本文が読めなくてもSupporting Informationがある.これは無料.本文を読めないと意味がわからない点もありますが,SIは原料合成の参考にはなります.ついでに本文を読めない憂さ晴らしにSIに手を伸ばすことも…

 

 

学生実験も半分が終わり,そろそろ学生も慣れてきたので,言うことは少なくなってきました.注意事項等を事前に理解させれば,延々と付きっきりで実験させる必要もない…と,思いますが,未だにガスバーナーを使うし,ガラス細工をするため,燃えたり切れたりする可能性も.これらを改善するには予算がつかないと無理ですね.

 

あまり書き込まれていない実験項を学生に読ませて,事前に注意すべき点を想像させるか,もしくは注意すべき点を教えて意味を理解させるか,どちらが良いかは何とも言えない.

一方で,懇切丁寧に見守り間違いがあれば逐一教えるべきかどうか.明らかな危険は指摘するにしても,ここは1つ,失敗させてやったほうが良いのではないかなぁ.1つの失敗は,すべての実験作業を改善させる良い収穫になるのです.

 

修士1年以降,誰かに実験操作について教わったことがあるでしょうか.研究室の文化のようなものは教わったりするものですが,余程の危険性を伴うもの以外は,ほぼ自力で取り組んだものです.もちろん,かなりの失敗を繰り返すことになります.

誰も補助してくれないので失敗しないようにと慎重に取り組んでも,何かミスがあるものです.ただ,そうやって痛い目にあうことで,次は絶対にミスしないようにと考えるようになる.誰かに補助してもらって成功したところで,自分で積極的に考えて対策を打ち立てることはないので,結局は二度手間で何か失敗につながる可能性があります.

そうやって自分で失敗することで,他人に作業を教える際に役立つことは多い.失敗を1つ解消するためには,その作業全体を自分なりに考えることになり,得るものは大きいのです.

 

 

またTOF-MSが検出しなくなる…キャピラリの汚染が問題であることが多いのですが,けっこうな頻度という気もします.誰か濃厚サンプルを打ち込んでいるのではなかろうな…

 

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