授業開始

KC4D0263

授業は先週木曜日から.今週から学生実験が始まります…研究費が使用可能になるのも,おそらく今週.

実験したい.気になることは多いけど,手が回らないから,かなり放置していることがある…けど,当面は放置せざるを得ません.

 

しかしテレビで「実験数回で1冊」という話も出ていたなぁ…生命化学系だと,物凄い量の手順や情報があるということだろうか.そうなると,実験ノート2冊だと,相当に少ない実験数になる.いや,常識的に考えても,それは少なすぎる,だから話題に上がっている?

これは研究室の傾向などもあるでしょう.遠藤の場合は,1実験最大でも2ページで終わってしまう.余程のときは3ページ.測定結果等は別の場所にデータがあるとしても.多いときは1ページで10実験.フローチャートを書くと,けっこうかさばりますが,遠藤はだいたい英文にしています.

 

生命系は,なかなか論文が出づらいような話も耳にするので,手間ひまかかる実験ゆえに…とも思える.ただ,ノートは200ページ以上あると仮定すると,1実験で数十ページ?…そういう業界もあるのだろうか.それを数日で処理するなら,学生の間にノート何百冊になるのだろう.しかも,ほとんどノート書き続ける作業で終わってしまう.

やたら薄いノートなら話は別ですが.

 

しかし,今回の騒動でインスパイアされた同業者は多いのだろう…世の中的には良いとしても,研究者としてはミスをしたと言えるかもしれない.そもそも結論が間違いないなら.

 

とはいえ,そんなこと考えている余裕はないのですよね.通常は論文を出した後,継続的に研究するため,どのように自分の業績として積み上げるか筋道を考えると良いのです.ただ,若手は生存に必死で,継続研究のことまで考えて,投稿するタイミング等を決める余裕なし.これは我々のグループでも同様,その結果として割り込みを許してしまう脇の甘さは,いずれにしても個人のデメリットになってしまいますね.

わかっている.しかし対処は難しい.世の中が求めているから.若手に課された問題の1つでしょう.

 

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