2014年度に向けて
第47回有機金属若手の会 夏の学校にて,講演をすることに.今回は話を絞り込んで基礎的なところから話してみよう…これ,どれくらい崩して喋って良いんだろうなぁ.
これまでの研究の経緯は,かなりの背景がある一方で,背景をすべて説明すると,背景の説明だけで終わってしまう.そのため,ほとんど成果に関して喋っていました.それだと「成果を裏付ける価値観」が聞き手にはわかりづらい…たとえば「有機金属試薬の共役付加反応は進行して当たり前」とかいうイメージが出回っている始末.
もう少しで個別の案件だけで喋れそうです.
1つの論文を1年くらい延々と眺め続けていると,最初に自分で感じたインパクトが『慣れ』によって薄れていくので,正常な判断ができなくなっているような…
実は,あまり面白くないのでは?とか,色々と考えてしまうものです.
これもあって早々に論文を仕上げるのが本当は良いのです.自分のモチベーションが案外続かない.
今年度も,残すところ半月ほどです.
2年ほど経過して少し慣れてきたという.あと1年で金沢での日常に違和感なく対応できるようになるでしょう…
金沢は良い点もある一方で,関東では考え難い気質の問題もあり,疲れることも少なくない.ただ,地方に住んでみると,なるほどなと良くも悪くも納得しますし,大都市では考えられない日本の実情を見ることもできる.良い経験ではあると思います…