不満足感

KC4D0112

こういうことが問題なのかなとは確かに感じます.

http://www.j-cast.com/kaisha/2014/02/03195649.html

 

学力低下が指摘されていますが,本質的には学力低下以前に,日々の姿勢に課題がありそうです.

昨今の学生に不思議と肩すかし感があるのは「このままではマズい」という危機意識に乏しいためかもしれません.要するに,危険だと思えないという意識.治安の悪い場所に心構えなく突入するようなものです.

研究者に求められる「課題を発見する能力」と同様,そもそも見つけることができないなら対処しようがありません.そのため,何に対してでも「気づき」が重要でしょう.

 

危機意識を持っているなら,どうやって勉強すれば良いか,どうやって研究に取り組めば良いのか,将来に向けて何をすべきか,自力で粘って切り開く予感がなければ,行き詰まっていることを正直に誰かに話したほうが良いものです.

結局,経験者がいるのだから,情報は奪い取りに行くべき.大学教員はボランティアではないので,当人の悩みを解消する助言を的確にすることは少ないものです.その点に不満を出しても仕方ありません.自分から奪い取りに行かないなら.

 

理由はわかりませんが,学生の多くは自分に満足しているのだろうな…と,よく思わされます.「現状の継続性の先に満足な待遇が得られる可能性」を信じる剛胆さが,羨ましくもあり,一方で遠藤には理解し難い自信に思えるわけです.

確かに卒業後に会社に就職する場合,その会社において,どのような立ち位置が設けられているかを知る余地は少ないし,自分が努力して,どこまで上がって行けるか想像し難い.

さらに「課題が残っているから,その椅子なのか」「課題を解決したから,その椅子なのか」という判断を本人ができない.自分に満足しているなら,おそらく後者の「課題を解決した」という結論に至るのだろうけど,実際は「不十分なので上には行けない」.

危機意識がなければ生存のために積極的な活動に出ることもないのです.「もしかしたら死んでしまうかも(喩えで済まずに)」という焦りは,急激な成長には欠かせないものかなと思います.

 

 

話は変わり,新四年生配属が1人の可能性が高い!…ということで,M1も含めてテーマ再編を予定しています.反応開発,触媒開発,新ネタ…と,人がいないので,どうしようもないな.

我々のグループでは,M1からのテーマが本番かなとは感じます.むろん4年生から結果につながるのがベストではあるのですけどね…

 

 

2月6日と7日は出張,8日は薬学シンポジウムで講演です.

話をつなげて発表するのは,これが初めてかもしれない.5年後には,もう少しまとめて話ができるかなと思います.

 

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