次の論文のデータはほぼ揃ったので

少し細かい確認が残っていますが、これで投稿は近いと思われます。前の論文と規模は類似しているネタ…少し位置付けが難しいかもしれないですけど「これを契機に誰か他にも反応例を開発するのでは?」というもの。前の論文の継続研究は進んでおり、あとはデータを集めて投稿も遠くはないはずですが…

今回のものは早稲田の最終年度に検討開始していたものなので、10年位経過しています。前回の論文は金沢大2年目くらいに検討開始したものだから論文になるまで5年程度。今回も色々とありましたが要因の一つは再現性と精製です。有機金属系は再現性がネックになる、本当に…

この内容について金沢大でも学生が2年は検討したのですが、再現性以前に実験に慣れるまでに時間がかかり早稲田の学生が出したデータをあまり再現することができず新規データもなく終了、理科大に移動してきて再現性は3年で確定したはずでしたが問題はHPLCチャートなどにあり。

生成物のNMRチャートは、その3年で取り組んだ学生が非常に綺麗なものを出してくれたので問題ないかなというところでしたが、HPLCで光学純度を測定したデータが論文投稿の質には達しておらず。その後、継承していった学生たちにも色々な問題がとにかく付き纏い、今回の担当学生の手腕によりデータの出し方が確定したというところ。なぜこんなに大変だったかは、実際に論文掲載後に書くことにします。

一人が基本的な実験の流れを作り出さないと有機金属系は進めづらいとは思いますが、これが次にも続いていくかどうかさえわからない。他にも細々と残っているので消化していかねばならないが…

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現在執筆中があと2つあり、どちらが先かはわかりません。論文構成はほぼ固まっていて投稿は確実なのですが、データ揃わないと論文構成が完成しない。うまく細かいところを書ききれないのですね、データも確定しないと。論文構成が完成してから仕上げまで一ヶ月とか時間かかる可能性があり…どちらも、これまでの研究内容から離れているから自分自身が納得する落とし所に運ぶまで時間がかかります。

反応開発は「混ぜるだけ」みたいなものは楽かもしれません。昔の有機系は、そう言われていたそうです。混ぜるだけですぐに論文にできるから楽でいいね、と。しかし徐々に難度は上がってきており、インパクトファクターを求めると「面白い」だけでは通りませんね。

自分自身は現状「材料開発2:反応開発1」くらいの割合でしょうか…材料開発に時間がかかりすぎましたが、ある程度は形になりそうなので反応開発にも少し意識を向ける…と思います。

しかし、材料で突破できていないものが、あと1つあるのですよね。それを突破したい。ちなみに自分の中では、材料も反応も全てのテーマは一つの方針に則っています。そう扱ってくれる人はいないかもしれませんが。いずれ講演会で話せるような状態になったら、この15年くらい何をやってきたか話します。

まだ数年は先ですね。