理論計算の課題は一応解決しましたが…

とりあえず論文に記載できそうです.よく考えると以前のモデルで計算して出た結果が仮に実験値をサポートしていても意図が伝わりにくいものだということに後で気づきました.

モデルを変更して実施したところ実験値をサポートした.こういうのは色々とやってみないとわからないですね.

計算結果のアウトプットのどこまでSupporting Informationに貼付ければ良いのやら,このあたり他の論文を見ないと判断できない.ファイル丸ごと添付じゃ駄目なのか?

そこそこのマシンパワーが必須かと思っていましたが,分子量500くらいまでだと,安価なマシンでも耐えますね.とはいえ,もっと良いマシンを導入したいもの.

現状のマシンで対応不能だと感じたのは,分子量の合計が1万を越える場合にONIOMでもマシンの動きが非常に遅くなるということ.反応機構に関しては計算していないため,どれくらい時間かかるかはっきりしない.

論文を幾つか出したら研究費獲得に動かねばなぁ…装置がどんどん不具合を起こすので安易に計算マシンの購入もできない.GCMSとXRDの復旧を試みたいものの,どちらも最低100万くらいかかりそう.

XRDは使用頻度が上がるまで放置の予定ですが共用装置でも使用コストは高い.ただ年間で100くらい本測定をこなさないと,わりに合わない気もする.自分のところにXRDがあると試し測定を繰り返せるので良いのですけどね.

XRDが予想以上に金喰いで毎年何かしら壊れるから苛ついて放置しています…現状の使用頻度だと共用のものを使えば事足りる.

GCMSは確か検出器が半分?壊れていて,検出されないm/zがあります.ただHRMSの測定がGCMSだと手間なので復旧は二の次になってしまっている.使用する人が限定されるなとGCMSは…研究室の人数が30人オーバーなら使い手も多いだろうけど…

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まだ狂気を感じるほど実験する学生は出てきませんね.狂気を周囲が感じるレベルだと,卒業後もだいぶ上に昇っていくと思います.

成績が良い,というのは,そこまで必須条件ではないのです実際.ただ研究に対する没入具合は他の評価項目では図れない重要項目となる.

だいたい次の次の次,くらい考えて行動していると良いですね.さらに次を考えているくらいでも良い.

学生の大半は「実験しました.結果が出ました.結果について自分では考察しません.次の仮説も立てません」というトークをしてくる.

少し行動力がある学生で「実験して結果が出て考察して次の仮説を立てた」となりますね.ただこれだと順当に実験を1つ1つ重ねていくだけなので,そこまで自分で実験に追い立てる状況ではない.

「実験して結果が出て考察して次の仮説を立てデータをそろえていく前提で原料合成を背後で大量に回している」くらいが「次の次」ですかね…さらに「次」になると「妄想したので少し検証したい」という展開になってきます.こうなると時間が押してくるので実験数は自然に大量になります.

就職後は時間がないですからね.ある意味で無駄を生み出せない.実験は自宅ではできないので他業種とは異なります.だから卒業後は成長余地に乏しくなるのです.

と言っても,あとは個人個人が考えることですからね.他人が言っていることが必ずしも正しい訳ではないので.