年度末はいつも動きにくい

日本化学会の年会は,このままだとオンラインになるでしょうか…まだ予想つきませんね.

とりあえず論文1つのデータ収集がほぼ終わり.これを年度明けに投稿します.とてつもなく時間かかりました,この論文は.

難度が高いわけではありません.普通の合成に関するものです.ポスドクに渡したら最初から最後まで1年かからないんじゃなかろうか…

理科大にやってきて,ようやく学生のイメージがつかめてきたところです.ちなみに基礎的な能力はかなり高い.ただし研究は意外と「根性論」で成り立っています.とてつもなく泥臭い作業に熱中できるかどうかで決まる.

古くさいとか思うかもしれません.結局は思いもかけぬ現象を実験から見抜くとか,そのための実験数を確保するとか,有機系では機械化だけでは通じないところがあります.

学生によりけりですが「根性」はあっても,結局,乱雑になってしまうと繰り返し失敗してしまいます.このあたりをうまくコントロールしていかねばなりませんね…教員が.

反応開発なら最低年間1000実験を目指したいところです.しかし,ただ1000実験こなしても意味はないのです.丁寧にデータを集め,よく観察し,次につなげなければならない.

遠藤はここ7年ほど家庭の事情で最低限の仕事しかできていません.この1年くらいでようやく目処が立ったような気はします.助教いると有り難かったですね.

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次の論文も1つ収束する予定.もうまとめられそう!とイメージしてから完全にデータ収集が終わるまで,やたらと時間がかかります.よって,また時間がかかる可能性ありますね.

その次と思われる論文は,これもデータ収集速度次第となりそうです.

その他,データ収集するだけで投稿まで進めると思われるものが幾つかあります.優先順位が低くて放置してしまいました…ただこれも1〜2年かかる.

早急に合成したいものもあり,2022年度中に目安がついていることを期待します…とりあえず,6〜7報分は確保したので学生の方々に奮起を促すとして,遠藤は次を考えます.

既存テーマが,さらなる進展に直結すれば有り難いのですが,そう簡単に接続できるかはわかりません.悩ましいものです.