もう一押し

2020年末となりました.

やっと年賀状を出す…もう次はメールにするかもしれない.

 

研究の立ち上げを続けてきましたが,1/3は立ち上がった気がします…いや1/4くらいか.

これを2021年度から数年かけて成熟させていくとして…馬力が欲しいですね.

 

残りのうち1/4は2021年度に芽が出る予定.

 

息子殿は来年度に小学生に上がり,少しは手がかからなくなる,こちらも予定.

予定だからなぁ…

帰りが15時あたりなので対応を検討中.

 

研究のほうはやたら時間かかりました.5年で立ち上げ1/4という…

これなら学生を制限して受け入れても問題なさそうです.2022年度から?

あまり選別しないで受け入れると,研究室内で研究とは関係のない問題が生じやすい.

 

少しは先に進みそうなので,35歳くらいまで取り組んでいた内容を少し振り返っています.

一部はまだ取り組んでいますが.

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/yukigoseikyokaishi/75/9/75_909/_article/-char/ja/

https://www.journal.csj.jp/doi/full/10.1246/bcsj.20170015

 

有機合成化学協会誌のほうが詳細に渡って書き込んでいますね.

我ながら「全部つながっている」と振り返っています.

しかし,もう少し立ち上がって研究が進むまで,自信をもって発言できない…

今はまだ低空飛行で表に出ないようにしています.誰も探さないでくださいという感覚.

 

早大柴田研にて助教時代の研究に取り組みましたが色々と幸運であったと思います.

助教の頃はあまり実感ないのですが,独立して研究室を運営すると「研究室の下地ができている」という状況が,いかに恵まれているか,わかります.

なぜかというと,助教は下地さえあれば研究するだけなので,研究室のボスと違って本当に気楽です.

それで結果が出せないなら,確かにキャリアは先に進めない.

 

研究室の下地から立ち上げをすると極端に時間かかるリスクがあると,今,実感中です.

そのため,教授のいる研究室で准教授,これが研究を進める上では意外と良いかもしれません.

 

ただいずれ独立するしかないですからね.研究者たるもの独立せねば一人前になれない.

この「下地のない研究室」で何をするかが鍵かと思います.

 

着任前の研究を続けるべきかもしれません.

そうしたほうが楽ではないでしょうか…これまでの5年はけっこう苦戦してきましたので.

そのなかで新規テーマを少し織り交ぜる.

これで円滑にいくかもしれない.

 

着任前の研究を続けることで「基本的なパターン」を繰り返すことができる,これが理由です.

新規の研究テーマは「基本的なパターン」が大きく崩れます.

 

遠藤は飽きっぽい性格というのもありますが,助教3年目にこう考えていた…

31〜32歳くらいのことです.

 

「もう次のテーマに切り替えないとやばい」

 

ちょうど,マルチボリルメタンと多核金属錯体触媒で結果が出て軌道に乗った頃です.

このまま先に進めてどんどん成果を出して…と考えたいところですけどね.

 

 

こう考えた理由は幾つかあります.

世界的にマルチボリルメタン,多核金属錯体触媒に関する流用の兆候が既に見て取れたということが1つ.

2010年くらいには,あのテーマの先が見えていたというのが1つ.

それでも続けていたのは,カルベノイドのテーマで1つのサイクルを完結させたかったからです.

Research

ここに貼付けた図の通りです…

このネタのためにカルベノイドやったといっても良いくらいです.

「金属原子で隣接原子から電子引っ張るよー」のネタのためでした.

 

マルチボリルメタンは,カップリングが進行した時点で,先々やることが見えていて,それを続けるのは惰性なんですよね.

その時点でかなり萎えていた…色々と関連論文が出てきたときは,怒りというか,そんな暇あるのだなぁと呆れもしました.

余力ある研究室か,何もない研究室しか,手を出していないのでは?

 

マルチボリルメタンのコンセプトが出たとき以上のものが出てくれば良かったのですが.

あくまでも流用しているだけでしたね.

 

我々のところでは,区切りが良いところまで結果を出したら畳もうとは思っていました.

 

PRESTOに出したとき,自分が人生かけてやりたいことは違うなぁと感じたというのが1つ.

つながりはあるのですけどね.

 

マイナーチェンジを続けて時間稼ぎしている場合じゃないなと.

 

しかし,この「マイナーチェンジ」は研究室運営では極めて効果的だったりするので…

 

問題は「毎回,新規コンセプト発掘で論文につなげようとするのは無謀」ということなので,ある程度のマイナーチェンジは必須です.

とはいえ,1/4がマイナーチェンジに突入した頃に新規コンセプトの探索をする,というパターンを計画しています.

 

2022年度にマイナーチェンジを開始した場合に,1/4を探索にふりわける…

でも研究室規模が大きくない点は悩ましいかもしれない.

その先のことは,また次に考えるとします.