逆行戦略

五重

2013/10/30

風邪が長引いて体調が常に低空飛行です.

エレキギター速弾きの練習を開始.現実的には,ギター買ったばかりの入門書の練習曲が,だいたい問題なくなったというレベル(情けない話,1年半弱もかかった)だから,先は長い.

早すぎてサッパリですが,速弾き練習により,普通の曲の演奏も大きく改善される様子.

速弾き不慣れであったので,指と手首にダメージけっこうあります.腱鞘炎にならないようにおさえねばなりません.

研究もそうですけど,強大な壁が自分を成長させるのです(たぶん).入門書も,最初はサッパリだったし…

完全に,独り言ブログのような状態になっています.カウンターもないし,来訪者の様子が不明だと手応えなし.

学生を誘起させようという企画のブログですが,それがうまくいっているか実感はありません.

皆さんはどのようなモチベーションで日々の生活(研究)に取り組まれているでしょうか.

何らかの「自分の理想像」はないでしょうか.僕はあります.

たいそうなものではなく,「常に今よりまともな自分」です.

中学の頃に妄想した自分の理想像は強大な壁として,未だ立ちはだかっています.30歳までに到達しようと(無理),空回りして周囲に笑われながらも,どうにか到達率6割程度まで来ました.

当時の理想は強大すぎるので,どんどん妥協していきます.大学を卒業する頃には,不思議なことに,なんとも些細な理想像に変化.

現実を知ることで,手が伸びそうな無難なところまでしか理想を描けなくなるものです.

そんな貴方に逆行戦略です.

僕の妄想癖は今に始まったことではなく,高校の頃には,すっかり重度の妄想野郎と化していました.その妄想を目標にしていました現実に.幸い2次元に逃避することなく成長しました.

知識も中途半端な状態で「こんなことができないだろうか」とか考えていたものです.

その幾つかは,実際に研究初期段階にあったことに,後に気づくことになりますが…当時は,現実味はないのだろうなぁと諦めていました.

さて,研究も,自分の理想像と同様,徐々に無難な路線に落ち着いていきます.

助教で思いつく戦略は「多くの知識を吸収し,結果,その知識の届く範囲にしか手が伸びないアイデア」に陥りやすいものです.僕も,散々に苦悩しましたが,「先端研究と位置づけられそうだけど,その戦略は誰かの物真似じゃないか」という繰り返しでした.

僕の妄想歴によると,研究戦略は,次の4つです.これらは基本的には,最先端研究から得た発想ではないので,物真似にはなりません(たぶん).

つまり,自分の中から沸き上がる妄想こそが,オリジナリティへの道なのです.中学とか高校の頃の妄想は,実にオリジナリティが高い.高すぎてしんどい.

定年までに開始できるかも謎です.絵に描いた餅では仕方ないので,どうにか突き抜けたいものです.

当時の僕は,特に化学に関するものが苦手で,妄想の種は,もっぱら物理と数学と生物でした.それが高校から化学と絡み始めています.

「④D3~ポスドク時代」難度:中 助教~

「③M2~D2」難度:上 准教授~

「②大学生時代」難度:高 さきがけ~

「①高校時代」:難度:極 ?~

①→②→③→④と,それぞれに関連性はあります.難度は徐々に落ちますが.

特に②と④は密接かなと思えます.①は,たぶん研究の実施さえ難しいので,悩み中です.

やはり自分のオリジナリティは,自分の原点に探すほかない.知識も少なく,まっさらな状態であるほど良い.案外,どうでも良い発想が,化学に結びついたりするものかなと感じています.

研究室に進んでからの発想は,先人への依存度が高すぎで自分というものを見失います.「これこそ研究」という環境に足を踏み入れる前の自分を思い出してみると,何かつかめるかもしれません.

常に先人に依存していることに違いありません.ただ誰が見ても明らかな追随研究は研究者としては問題です.

それでも,先人の研究を明らかに引き継ぐことで高い評価は受けると思います.あとは自分が納得のいく人生を送れば良いでしょう.

自分自身,納得できているかは怪しいものですが…模索しても,オリジナリティが何か悩み,時間がかかるわりに,そもそもたいした結果にならないことも多い.

早く成果を出すことを求められる時期は,うまくバランスをとると良いかと.これは既に,日本における研究の環境要因なので,仕方がないことなのかなと思います.

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