ついに卒研発表が終わる


息子殿は精神的には落ち着きを見せてきており,少しガマンできるようになってきました.
まだ買い物では,野放しにしづらい.何でも掴むので.
とにかく拾う.石とか.なぜか石を口の中に入れる.飲み込むことはないのですが.

毎朝,子供向けテレビ番組を見て,2人組で踊っている場面などが映ると,一緒に踊れと誘ってくるので,何度も家事から手を離していかねばならないのが,少し手間ではある…

電車好きになったらしい.見るだけではなく乗るのも.
午前に電車に乗り,昼寝に帰り,午後も電車に乗る,という休日が,これから続きそうです.

卒研発表が終わったー運営担当としては,また一安心.

さて新人も配属になるし,何か夢のありそうなことでも語っておきたいところだけど.
研究室の学生は,少し年のいった自分の子供,と言えなくもない.

誰か博士課程に進まないものか.あくまでも本人の自主性が重要です.

2017年度は論文が出るとか,そういうのはいいか…だいたいOrgLettあたりのものを4〜5報くらいは確保.
あとは条件を整え,データを集める必要あり.
JACSとかAngewとか,そのあたりから言いたいところだけど,個人的な感覚では,最初の論文が出てから状況が変わっていくのです.
助教1報目はOrganometallicsでしたが,あそこで相当に戦って押し込みきりました.
節目というのは簡単にはいかない.

まずは毎年,中堅どころの雑誌に4〜5報から.
現状だと,まだこれは見通し立ちませんが.

幸い,独立してから,学生さんが真面目に実験してくれるのが大変に有り難い.
うまくいくかわからないテーマ,というのは,当然,博打のように思えるだろうけど,取り組んでみて始めてわかることが多く,
そこから工夫を繰り返して伸ばして行くもの.
本来は,うまくいくかわからないものを徹底的に進めるのが良いと思うのですが.

自分で実験していた助教時などは,学生がうまくいかなくても,同時に実験して,うまくいくアプローチなどに取り組める.
これは学生にとっては安心材料の1つ.

ところが,遠藤が実験できないとなると,ずいぶんと感覚が変わるはず.
学生は自分だけで実験を進め,些細な勘違いなどで,うまくいかないと結論づけて悩むことは,よくある.
これが研究を展開する上での,初歩的な問題で,なおかつ,正否を決める難点でもある.

実験をできない遠藤が好きなようにテーマを作り,好きなように動かし,繰り返していると,
学生側は「もっと具体的なものくれ」と言いたくなるだろうなぁ.
少なくとも,理科大着任までは,遠藤が実験していながら,難しい局面も多かったかと.
うまくいかないと,けっこう簡単に折れるので.

テーマ概観を理解し,成果につなげることができれば,博士,さらに先に大学教員という道も見えてくるものです.
具体的に手厚くサポートして成果を出しても,研究者としては中途半端.

野心的な学生を求む.野心的な学生は,積極的に他大に出ていってしまうんだけどね…

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