手術

KC4D0443

肥厚性幽門狭窄症にて,さっそく手術になってしまいました.手術自体は問題なく済み,経過自体も良さそうです.傷跡が薄くなってくれると良いのですが.

実際にミルクを吸収できるかどうかが課題です.1つ原因は除去したので,あとは併発している胃軸捻転の対処法のみ.

3ヶ月になる頃には胃軸捻転自体は自然と改善されるようです.

しかし生まれて間もなく色々ありますね…

 

ついでに,審査依頼が続くなぁ…今度の審査は,結果的に言えば最近に他研究者により報告された「新規手法」を組み合わせて工夫をしたら課題を克服した…というような内容.まともな論文のなかでも組み合わせ商法は最も評価に悩むものです.実際は,悩んだ時点でrejectになるけど,いかんせん最近の「新規手法」の羅列のため,その点では興味深い手法にも見えたりする.ただ何が新しいかというと,本当に組み合わせの妙であって,オリジナリティというものがない…

単なる華やかさよりも,地味であっても,その研究者の独自性のほうが,評価されるべきと思います.組み合わせて華々しい,なんて論文は,確かに多いのですけど.

 

major雑誌なので,多くの読者が興味を示す内容でなければ基本はrejectとなる.中堅どころの雑誌なら,もう少し緩い判定基準に.

今回は,この研究に取り組んでいるfamilyにとっては良いのかもしれないが,それ以外への波及効果というと微妙としか.確かに,随所に工夫があるにはあるけど,工夫で済むならmajor雑誌に掲載するものでもない…かなぁ,と感じます.

得られる生成物は,ほとんど既知としても良いようなものなので,そこに新規性はない.いくら化合物としての有用性が強調されていても.

それにNMRスペクトルの不純物の量が…「見ればわかるだろう」というレベルで混入しているので,これでは受け入れ難い.それらを改善しarticleにしてみれば良いかも,というコメントをつけて,今回はrejectという結論になりました.

 

1人の審査員のコメントに過ぎないので,結果的に,acceptになる可能性もありますね…

 

まだ審査が残っているため,依頼が当面は来ないことを祈るのみ.

 

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