金沢最後の年度末

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もう3月にかけての論文審査は無理…たぶん.

自分でも頭が回っていない感覚がするので,余計なことをしないほうが賢明かと.

年度末は手が空く時期だと思っていた頃がありました.

 

さて遠藤は3月末をもって金沢を去ります.一部の学生は「研究費の使用が止まったから怪しい」と感じていたらしいですが,移動とはまったく関係ありません.

研究室全体で研究費の使用量を調整するため,金額を決めて研究室全体で断続的に使用し,その金額を使い切ったので使用を停止しただけ,ということです.

 

関係者の方々にはご迷惑をおかけしますが,着任時から「抜けるなら早め」ということは考えていました.居座ると,仕事の都合で,余計に迷惑が広がるだろうと.一方で,3年以上が経過する場合は,金沢に骨を埋めることになる可能性はありそうだ,とも考えていました.

影響力が大きかったのは,子供の誕生です.正直なところ,子供は無理かと半ば諦め気味ではあったのですが…

中途半端な時期で移動して子供の精神に何か作用するのが嫌だったので,これを区切りに,どこか拾ってくれる「独立ポジション」に応募してみよう,という展開になりました.

研究を進める上で,1)独立研究室,2)学生数,3)研究への意識,4)学生の雰囲気,という総合的な判断は避けられない,というのは確かに根底にあります.

 

金沢大は,独自研究に腰を据えて取り組むには良い場所という印象もあります.というより,あまり激しい競争の場に飛び込むと駆逐されるおそれがあるので,必然的に,独自性を追求する必要性に迫られそう,というイメージでもありますが.

激しい競争に飛び込むと,成果を上げるために,結局は「流行」を活用して成果を出すことが必要になってしまう.そういう「流行」に乗り切れないなら,独自路線を突き進み地道に成果を挙げていくほうが賢明となる.

しかし,独自路線というのは苦痛を伴うものです.そのため,けっこう強制的な環境にないと実践する根性が湧いてこないかもしれない.しかし,そもそも人海戦術では太刀打ちできないなら流行を追うのは無理だと諦めも入ります.

 

金沢で最後の年度末かと思いましたが,2015年度に学生が卒業してから終了…か,2016年度まで続くか.

どうなることやら.

 

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