進歩賞
報告2つ目:日本化学会進歩賞を受賞しました.
競合者の成果量が半端ないので,キャリアスタートから研究室のボスとテーマのつながりのない状態で,どこまで戦えるのか,助教着任時から不安で仕方ありませんでしたし,それが評価されるのかという悩みが絶えずありました.
雲をつかむようなテーマに当初からおつきあいいただいた学生の皆様の実験結果,これがなければ,本当に単なる「どうしようもない与太話」で終わるところでした.
進歩賞申請の前後で,色々と考え整理し,理論計算やらモデルやらで,そういうことだったのか,と気づかされてもいます.
考えれば考えるほど,まったく何もわかっていない自分に腹が立ち,受賞により「まだ不十分」と背中を叩かれたという感覚です.
受賞すれば過去のこと,次の展開の開拓を続けます. とりあえず,進歩賞の受賞により,同じネタで他の受賞を目指す意味はないかなぁとも思いますが…