研究の一般化に価値あり?
初めて岩手県に行きました.もしかして過去の訪問を忘れているだけかもしれないけど.
山々しています.今回は行っただけなので,他に感想がありません.
結晶化の感覚が今ひとつ…
同じ溶媒,ほぼ同じ条件で再結晶させても,様子がだいぶ変わってしまう.
溶液中から救出したとき,劣化してしまう感もある.
この手の感覚は,けっこう研究者個人に依存しますね.結晶化も1つのテクニックですが,そういうテクニックが要求されると時間かかるだけで有り難みがない.
結晶スポンジ法でも試してみようかなぁ.でも,分子が巨大で,うまく入らない気もする.
構造解析における一般的ツールとなる,これは大きな変化と言えるでしょう…というようなことを目指して研究したいものです.
でもなかなか,うまくいかないのですよね.要するに,多くの人が使用可能な手法というのは,特に有機化学で反応開発していると,そう出てこない.
それがたとえ先駆的であっても,自分の研究室でしか進まない研究,こういうのがほとんどです.いずれ何かになると信じて研究に取り組み,そして確かに何らかの形で後世に引き継がれることは確かです.
それが大きな実用性を生むかどうか,それは別の話.
マルチボリルメタンは,少し余波が広がっているんだなということで,自分を納得させるとしよう.他の研究者が流用するようになったとき,それが本当に良いアイデアだということを立証してくれるのかと.
しかし,今のところ,すべて中途半端に検討していたものが先を越されたという,既に予見された結果が他研究者から報告されただけ.それが色々な意味で悲しい.
本家で取り組んでいないはずと見切り発車した思い切りの良さはある.こういうのは見習うべきなのでしょうか.きれいごとでは負けてしまうので.
そう考えると,マルチメタルは,まだ一般化が難しい.もう少し汎用性のある手法に昇華させていきたいものです.
ざくざく理論計算中…しかし,これ本当に,計算結果の通りの機能が出てくるのだろうか…これまでの報告例の流れと,計算結果は,確かに似ているけど.
この判断に悩む,それが理論計算.結局,合成するしかないわけです.