14. Triol-PHOS

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“Functionalized BINOL-mono-PHOS for Multinuclear Cu-Catalysts in Asymmetric Conjugate Addition of Organozinc Reagents”

 Endo, K.*; Yakeishi, S.; Hamada, D.; Shibata, T.*

Chem. Lett. 201342, 547–549.

2つのホスフィン部位を有するBINOL-PHOSに対し,1つのホスフィン部位を有するBINOL-mono-PHOS由来の複核金属錯体の触媒としての機能は,十分に明らかになっていない.そこで,BINOL-mono-PHOSの修飾を試みた.これまで有機亜鉛試薬を用いる場合はBINOL-PHOS由来の触媒機能が高く,BINOL-mono-PHOS由来の触媒機能は著しく低かった.3’位に様々な置換基を導入したところ,水酸基を有する置換基を3’位に導入することで,高い立体選択性が発現することを見出した.BINOL-mono-PHOSは特に,環状エノンに対する不斉共役付加反応に効果的であることも明らかになった.

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