7. Multinuclear Pd-Zn-Complexes
“Multinuclear Pd/Zn Complex-Catalyzed Asymmetric Alkylative Ring-Opening Reaction of Oxabicyclic Alkenes”
Endo, K.*; Tanaka, K.; Ogawa, M.; Shibata, T.*
既に報告した通り,我々は,独自の複核金属錯体触媒の設計法を開発している.本研究では,前回,用いていた,銅の代わりにパラジウムを用い,複核金属錯体を調製し,触媒として,オキサビシクロアルケン類の不斉アルキル開環反応に用いた.その結果,反応は円滑に進行し,高立体選択的に生成物を与えた.ESI-TOF-MSにより,Pd原子3つ,Zn原子3つから構成される錯体が主に生成していることが示唆された.