幸福な研究者を目指すには…

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事実のように思える,幸せな人が絶対にしないこと.

http://karapaia.livedoor.biz/archives/52167261.html

 

これを貫けること自体が当人が幸せであることを物語っているわけです.

遠藤は,研究に関して,長期間に渡り悩み発案したネタがあっさりと奪われていく,その他人のモラルを気にしてしまう.学生の頃から,常に憂鬱でした.

最近の例でジボリルメタン系は,いくつかの大きいグループに後追いされて,完全に弾き飛ばされてしまいました.1年以上前に,ジボリルメタン系について新しい開発を断念した理由は,あまりに後追い研究が酷いので気力が失せたから,ということで,まったく健全ではない.

 

「知りもしない他人が自分の世界観に介入してくることに反応する」こと,これだけは回避できない.これさえなければ何も言うことはないのですが.

 

ネタを出して次々に放棄していけ,と言われても,さすがになぁ.奪われて気にしない人格者は,もう完全に悟っているとしか思えない.

ならば介入されまくりながら,競争して我先にと成果を出そうとするか.もうその時点で,自分がすべき研究ではないと断定してしまいます,遠藤の場合は.そして,ネタを放棄します.

ということで,さきがけの成果を公開するタイミングがどうなるか,かなり気になっています.ネタを出すのは良いとしても,それを具現化するまでに必要な自分の実験時間が確保しづらくなってきている.だから余計に他研究者からの介入に嫌気がさすのだろうな.

スタートを切ろうという精神状態を整えるまでに,とにかく否定されまくるので,かなり時間かかるし,落とし穴があったり,とても走れそうにない荒れ地であったり,そういった諸々に怖じ気づきつつ道を整えながら進んで開けた平野にたどりついた直後,切り開いた道を後ろから全力で走って追いかけてきた馬力のある人間に押しのけられる,これが現実なのだよなぁ.

要領の良い研究者が得をする世の中なのです,つまり.

 

幸福な研究者になるには,誰からも介入されえない超独創的な研究を続ける力が必要ということですかね.

これは難しい.

 

まーそれでも暗中模索で切り開く,そうでなければ研究を続けようとは思わない.やることは同じってことで,頑張るしかない.

 

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