2016年度研究室配属について
2015年度も後半に入りました.そこで2016年度の卒業研究配属についてです.
研究内容など,もう少し書き足したいところですが,時間の都合もあり,とりあえず以下のようになっています.
おそらく1次募集で応募してくる人数は少ない気もします.
研究室見学は随時実施しています.
kendo[@]rs.tus.ac.jpまで事前連絡してください.
とりあえず設備的なものを知りたい場合は,以下のリンク先へ.こちらは個人ブログです.
http://endorg.secret.jp/wp/?page_id=99
最初のアピールとしては…
「1人1報,学術論文を投稿する」ということを目標としています.
年に1人1報であれば,なかなか素晴らしいことですが,現時点では,修士卒業までに1報,といったところでしょうか.
募集人数:
6〜8名
2016年度の修士1年生は6人を予定しています.
ちなみに現在,プレ配属で2名を受け入れていますが,彼らが2016年度も引き続き残るかどうかは不明です.
大学院にて,他大受験希望者は,若干名の受け入れです.ただし,確約はできない状態です.
また,受験まで,ずーっと勉強,ということは,できません.
コアタイム中は実験となりますが,他大受験希望者は,土曜日,休みになります.
受験前の休みが欲しい人は,7月以降,適宜,希望を出してください.
適している人:
・常識的な人
・遅刻しない人
・卒業研究を機会に将来に向けて力をつけたい人
・研究室黎明期の伝説になりたい人
・自分で工夫する力のある人
・何をするにも悩む人
・体育会系
上記が「適当に」あてはまれば,問題ありません.条件というより,配属後に苦労が軽減されます.
成績が微妙でも,努力してきた姿勢が重要です.
良好な成績を修めている場合は考慮しますが,他の要因で配属不可とすることもあります.
他の科目が得意で有機化学の勉強が苦手,という状態でも構いません.
研究室のコアタイム:
月曜日から土曜日,9時から18時あたりまで実験 .
日曜日,祝日は休み.
時間帯は,まだ仮のものです.
拘束時間が長い?と思うかもしれません…実際は,もっと拘束時間の長い有機系研究室が,世の中には,たくさんあります.
それだけ競争が激しいということと,それら数多くの研究室出身者を含め,多くの競合者と戦うなら,生半可な姿勢では通用しません.
その道のプロになるまで10000時間と言われています.年間3000時間で3年以上です.本当に一線で戦うには,おそらく30000時間ほど下準備をする必要があります.
修士で社会に出るならば,時間が不足していると考えたほうが良いでしょう.
春休,夏休,冬休などは,2週間を基本としていますが,個人の都合にあわせています.
どうしても長い休みが必要であれば(インターンシップを挟むので,など),交渉可能.
単に遊んで過ごすと,いかに無駄かを社会に出ると思い知ります.
研究室配属後から30歳までが最初の勝負所です.
現在は遠藤の都合により,午後5時以降の実験(試薬を用いる仕込み作業)は禁止しています.
2016年度が開始する頃には,また状況は変わっているかと思います.
4年生の前期は,希望がない限り,午後5時終了とします.
後期からは,様子を見て決めます.
もしかすると,9:30か10:00開始で,終了時間が後ろ倒しになるかもしれません.なぜかというと,単に,朝の通勤ラッシュへの対応です.学生全員の希望により,2016年度に決めます.
年内,遠藤が徒歩圏内に転居予定(ほぼ確定)のため,実験室開放時間が遅くまで可能になるかと思います.
研究内容:
以下のページを確認してください.これまでの研究内容の,大枠がわかります.
こちらは,ざっくりとした研究コンセプト.
http://endorg.secret.jp/wp/?page_id=7
こちらは,これまで報告している論文.
http://endorg.secret.jp/wp/?page_id=16
時間の都合で,研究内容について,詳細に説明する記事が準備できていません…
将来の進路:
遠藤の過去に関わった同期・学生の進路を参考としていますが,主に有機化学に関する研究を対象とする民間企業や大学教員など.
また,知的財産に関する仕事,サイエンスライターなどへの道もあるようです.化学とは一見すると関係のない企業に就職した例や,就職後に新しい道を切り開く人も少なくありません.
研究室としては,まだ実績はありませんので,あしからず.
最後に:
分子を精密に設計し合成する領域は有機化学が唯一無二ではないかと考えられます.錯体化学などでは,有機化学ほど,炭素骨格の構築技術は身につきません.その炭素骨格を鍵として,触媒,反応,機能性材料など,多様な研究対象があります.特に近年では,無機材料などを超える性質が有機物で達成される,有機物でしか不可能な機能発現など,今後も大きな発展が期待されます.
一方で,有機化学の手法は古くに確立されており,マイナーチェンジを繰り返している状況です.この手法に従い現在も数多くの研究成果が出ていますが,いずれは成果が枯渇することも考えられます.今後,独自の視点で研究戦略を練り込み,他者が後追いする研究を展開する必要性が個々の研究者には求められていますが,現実的には対応が困難な状況です.
我々は「何の意味があるのか?」という疑問に晒されながら研究を続け,これまでに幾つかの成果を上げてきました.それによって後追い研究も活性化しています.他者が及び腰になるような研究を続けることで,価値創造型の結果につなげていくことが目的です.
まだ研究室としての立ち上げ時期にあり「受け身」の姿勢では通用しません.積極的な姿勢が将来に必ず役立ちます.
明らかに意欲的でなければダメ,ということはありません.なんとなく興味がある方,応募をお待ちしております.
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