Nakamura reaction

KC4D0053

2013/12/11

上下右です.誤解を与える店名です.

Nakamura reaction…これName reactionになったのでしょうか…?

http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/ol403337u

2003年に報告した元論文の引用数は97とか.10年も経過すれば,色々進展が出てくるものです.

この論文から触媒的なエノラート経由のアルケン,アルキンへの付加が広がっていった,とは思います.

でも,この手の論文では,InX3だと140 °Cに加熱しなければならない!…と,必ずネガキャンしてます.

実際は室温で進行します.触媒量5 mol%くらいあれば問題ありません.Conia-Ene型の分子内反応だと室温0.01 mol%でもいけます.

論文にも「室温で進行する」と書きましたし,データも掲載はされてます.

要するに,自分の結果を際立たせたいがために「すごい厳しい条件が必要」というイメージに持っていこうとして,実際に成功してしまってはいる.

事実が違うケースは多い気もしますね.

ついに雪も降りました.今年度は降雪量が多いという予報です.どれだけ降るのだろうかと期待するようでは,まだまだ外様といったところでしょうか.

一応,とある野望を抱いて金沢に来ましたが,どうなることやら…

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