ライフイベントと研究拠点

KC4D0915

10月に突入.理科大にて半年経過.

個室はサッパリ立ち上がらない…

ブログも書く根性が出ないので,以下,内容にはまとまりがない.

 

実験はこれから調子が上がってくるのではないでしょうか…今更ですが.やはりM2以上がいないと,有機化学では実験が今ひとつ進みません.テクニックや慣れの問題でしょうか。

立ち上げて安定するまで3年というのが一般的かもしれない.最初の学生の修士論文があるからですかね.

そこまで待っていられません.今のところ,卒業研究として収束させられる状況でもありませんが.

 

30代前半で異動を試みている教員の方は,異動先の個性(歯車)が自分と合致しているか,よく確認する必要があると思います.

「異動先の環境」というのは,意外と,たいした問題ではないのかもしれません.

単に,うまく歯車が噛み合うかどうか.

 

助教着任当時は,自分自身のアイデアに筋が通ってさえいれば,どうにかなるであろう,ということで,実験などに注力することも躊躇いはありません.遠藤自身も,そう考えて行動してきました.

ただ結局,研究以外の仕事がモリモリ増えてきます.

 

異動先にとっては,異物が飛び込んでくることになるので,本来なら時間が必要なのかと思います.

遠藤は,どのタイミングで独立すべきか迷っていたのですが,先々のことを考えると,もう独立するほか道はない,という結論で今に至っています.

早稲田から金沢に異動した際も,状況は似ています.その時期その時期には,異動せずに留まったほうが,うまく噛み合い始めて安定した研究成果につながるという印象も抱いていました.

 

最近は,任期のないポストが増えてきました.助教でも,腰を据えて研究にあたることが可能になってきているだろうと思います.

一時期,助教の任期1〜3年が普通でした.研究が軌道に乗り始めたところで打ち切りにあってしまうことも,多々あったものです.

 

遠藤が言えることは,可能な限り,最初に助教として着任した大学で,10年ほど集中したほうが良い,ということでしょうか.任期なし,という条件は,研究成果を積む意味では重要になるでしょう.

その後,一発の異動で独立するのがベストかもしれない.

もしくは,異動により研究グループの規模が大きくなる場合は,異動もありでしょう.たとえば,1年に1〜2人の学生が割り当てられていた研究拠点から,1年に5人以上の学生が割り当てられるようになるのであれば,数の勢いでなんとかなります.

 

さて,おそらく遠藤は,理科大の個性にはあっている,ような気がします.これは色々な面で感じます.

遠藤は大学時代に,理科大の厳しい教育により学生が大きく成長する,ということを聞いていました.就職活動などで,強力なライバルになるのかもしれないと,むしろ憂鬱であった気もします.

 

そのため,昨年度に理科大の公募が出た際に,けっこうな魅力を感じたのです.それに異動するならラストチャンスかなと考え,突進してみることにしました.

短期間的に見ると,異動のメリットは,ほぼありませんでしたが…むしろデメリットとなることは避けられません.有機化学の場合,異動して独立研究室立ち上げをすると,3年は停滞を余儀なくされる,というのは,実際に感じます.

これは,単に「手続きの問題」ともいえます.

 

ちょっと微妙な年齢と状況でしたので,昨年度にて金沢大を離れることがなければ,おそらく金沢大にて定着したかと思います.

唯一,寒いのがネックでしたね.底冷えするというか.ただ,冬の期間の,あの独特の雰囲気は,太平洋側では味わえないものでしたね.

年間を通して,太平洋側にはない味があります.個人的には,北陸の雰囲気との歯車は合致しており,生活拠点としては太平洋側より好みでした.

 

ただライフイベントが絡むと,かなり手こずります.これは個人の状況にもよるので,あまり影響を受けていない人もいるはずです.

女性研究者は,さらに大変だろうなぁと思います.

 

まずは,不動産の購入です…今現在も試みていますが,ローンを組もうとすると定年までならば30年弱.そろそろ年齢としては厳しくなりつつあります.

それでも(それなりの)大学は一般的に65〜70歳定年で,65歳定年であっても+5年ほどは非常勤として働くことも可能という感覚です.一般的な民間企業より,この安定性は恵まれているかもしれない.

定年60歳が機能しているのは大企業…でも,どうなのか,よくわかりません.50代半ばで定年とか,出向により収入が大きく下降線をたどるとか,情報は出回っていますが定かではない.

大学が年収面で魅力的,とは言えませんが.

 

遠藤の場合は,2014年〜2015年にかけて,金沢で家を建てるかどうか,悩んでいました.

建てたら異動は無理かなと.金銭面で損失を出しても良いなら話は別です.

 

都内の物件価格は,かなり高騰しているものの,だからといって,いずれ価格が大幅下落するかというと怪しい.

これまでの不況のあおりにより,かなり安価で取引されていただけ,ということでもあるし.

 

今後の人口減に伴い一極集中型の市街地設計をしないと,おそらく維持のコストが無駄になります.集中させてインフラ整備したほうが,人口減に対応しやすいかと.

となると,都心の物件価格は,需要が減ることはないような気がします.

しかし現状,30代半ばでも購入しようとすると,だいぶしんどいです都心は.20代だと親による資金援助は必須でしょう.

 

次は子供です…大学教員で,20代で子供をもうけている例は珍しい.皆無というわけではないようです.

博士号をとって助教になり,3年経過した頃に30歳.このあたりで子供をもうけるケースが多いのではないでしょうか.

遠藤の場合は36歳あたりで第一子.幼稚園あたりまで上がってしまうと,土地に根付いてしまい,異動困難になることは間違いありません.

まぁそんなの気にしない,という人もいるかもしれません.ただ,これが意外と高いハードルなのです.

 

ということで,ライフイベントについて考えなければならない方は,特に配偶者と,よく話し合っておくと良いでしょう.話し合っておいても,実際に行動に移すと,かなり揉めます(実体験).

遠藤は,あと少しで平常に戻る予感がします.方々にご迷惑をおかけしているとも思います.

 

まとまりありませんが,とりあえずまた次回.

来年度にならないと,更新頻度は上がりそうにない.

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