10. SPINOL-PHOS

54

“Multinuclear Cu-Catalysts Based on SPINOL-PHOS in Asymmetric Conjugate Addition of Organozinc Reagents”

Endo, K.*; Hamada, D.; Yakeishi, S.; Ogawa, M.; Shibata, T.*

Org. Lett. 201214, 2342–2345.

highlighted by Synfacts 2012, 878.

 

独自の複核金属錯体触媒の設計に,これまで,BINOLを基本骨格とするBINOL-PHOSを用いてきた.一方で,その類縁体であるSPINOLには,水酸基のオルト位とパラ位にホスフィン部位を導入することができる.そこで我々は,SPINOLを基本骨格とする新たな配位子SPINOL-PHOSを合成し,有機亜鉛試薬の不斉共役付加反応に用いた.その結果,水酸基のオルト位にホスフィン部位を有するo-SPINOL-PHOSと,水酸基のパラ位にホスフィン部位を有するp-SPINOL-PHOSは,互いに逆の立体化学の生成物を与えることを見出した.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です