2013年反省会

ツバスの鐘

2013/12/27

あと2回くらいは更新すると思いますが,このあたりで本年の反省でもしてみます.

個人的エフォート

実験 10%以下(実験数100程度)

その他 90%以上

本当にどうにかせねばならない…実験数が悲惨です.心が折れそうです.

修士~博士の頃は,闇実験を含めて年間1500程度?といったところです.

助教の頃は条件検討せずに肝心なところだけ検討していましたが,それでも300くらい処理していたようです.

この原因は,細々とした雑用で抜けたり,パソコンから離れられなくなったり,といったことが延々と続いていた点にあります.

一方で研究に対するエフォートは,それなりかもしれない.

しかし自分で実験しないと,まだ駄目です.50歳くらいになったら実験は…しているかもしれないなぁ.ネタだけ考えて,学生やポスドクにお任せ,となれば良いけど.

アウトプット

原著論文:5 

内訳

Angew. Chem. Int. Ed. 1報

Eur. J. Org. Chem. 1報

Synlett 1報

Chem. Lett. 2報

想像していた雑誌の1つ下,という印象…なんとか対策が求められます.

来年は,もう少しmajorな雑誌率が増える予定.

オマケ論文:2

内訳

Org. Lett.

J. Org. Chem.

ほぼ貢献していない気がしますので,自分の研究者としての力量に影響を及ぼしません…

原著論文だけで年間10報以上を目安にしたい.そのためにはメンバー10人は必要か.独立しないと無理だ.

インプット

研究のアイデア

今後の糧について.5段階評価で3という及第点です.とりあえず具現化させてみようかとは思います.

誰か手を貸してくれー.

研究費

基盤研究(B)

さきがけ

まだ公表していませんが,来年度研究費については問題ない.

コストパフォーマンスを改善したい.ただ,まだ基本的な機器類を揃えている段階です.そのうち,物性等の測定を始めると,いずれ手元に置いた方が良いものも出てくるのだろう.

機器類がなくても借りれば良いかもしれません.一方で効率が悪かったり,やはり自分で使って感覚を身につけねば力にならない,ということもある.

人材

定常的に活動中:早稲田2人 金沢4人

来年度は早稲田のグループが解散.金沢5か6か7人.

ポスドクどうしようかなぁ.さきがけネタに新人等を注ぎ込みますが,大学院に上がらないのではという噂が出ていました.

1つのプロジェクトに3人は投入しないと,成果が出ている最中/条件検討中/当たりをつけている最中,というパターンが成立しないですね…

1~2人では他研究グループからの後追いに負けてしまう.となると,新規化合物より新規触媒開発が良いのだろう.マルチメタルは中国人がちょっかいだしてきていますが,そう物真似できるものでもない.

結論としては,もっと頑張らねば,ということ.

僕個人としては,学生ができることは学生だけで処理して欲しいものです.教員が首突っ込むと際限がない上,首が回らなくなる.

少なくとも,それなりの信頼感があるから任せるのであって,信頼していなければ口うるさく言う必要が出てきますね.少なくとも,金沢大学の学生の大半には,信頼して仕事を任せても良い印象はあります.

実験等を真面目にやってもらって成果が出ないなら,それは教員の責任です.研究室運営が軌道に乗っているなら,教員にしかできない仕事,研究の的確なアイデアを出すこと,といったことに,ある程度は収束すべきかと思います.

教員が積極的に雑用するときって,個人的経験から,現実逃避の傾向が強い.ほとんどは,仕方なく雑用をしている.

雑用をしていると働いている気になってしまうのです.だから,研究がうまく回らないと,雑用で満足感を得ようと積極的にやってしまう.この事実を認識しているかどうかは,個人的に重要だと思います.

来年は,そうならないように頑張りつつ,ある意味で実験も現実逃避の一種ですが,実験にも取り組みたいものです.

 

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