年末へ

KC4D0174

2013/12/09

連続出張も終わり,これで後は学務をやっつけていけば良いという状態に…いやいや,それでは駄目で実験しないと.研究室忘年会が終わってからも,適当に実験したいところです.

EN研同窓会に出ましたが…同期あたりと飲んで出てきた話を聞くと,良し悪しはともかく,EN研出身者の研究に対するモチベーションは,基本的に他の研究室と合致しない傾向が強い,とか.

僕は,他研究室出身者の哲学というか美学みたいなものを聞いたことがあまりないので,よく知りませんが,会社関係者は,そのモチベーションの違いを目の当たりにするという.

ちなみに僕のモチベーションは,ブレイクスルーのための研究で,自分が化学を面白いと感じるかどうかはどうでも良い,というものです.

この発想は,同期近辺に似通っています.

したいですねーブレイクスルー.

分子レベルでの精密制御が可能な領域は,有機化学くらいしかないので,絶対にブレイクスルーにつながると考え,この領域に乗り込んできています.

面白いかどうか?…もともと僕は,高校の頃,化学が嫌いだったので,お察しください.本当は数学が好きだったのですけどね,高校3年くらいから数学は鈍って駄目になりました.

一方の化学は僕にとっては面白くはなく,勉強も苦痛でした.という,大学の間に不安になりつつ通った道を,久々に通ってみたりした写真が上.

化学を純粋に楽しんでいる人が研究者にも多い,ということは,個人的には気にしたことがありませんでした.そういう人と競い合うのは大変です.

楽しめるのは良いことだと思うし,そうやって楽しんでみたいとも思うのですが…僕は必要性を感じて有機化学に取り組んでいるので,楽しいわけではありません.ここが弱点かもしれない.

学部時代は特に,化学を学んで楽しいとは思えませんでした.知識は過去の事実で,自分が何も関与していない.正直に言うと,つまらなかった.

だから学部生で「有機化学つまらん」と感じていても,研究は使命感で何とかなるものです.

教科書から得た知識を組み合わせて研究に取り組むと,単なるパズルになってしまう.与えられたピースを使い,どのように美しく組み上げるか,この競争が激化しているのが今の研究業界かもしれません.

とはいっても,自分の強く関与する,まったく新しい価値観を生み出すのは極めて難しいのでしょう…僕は自分の頭が悪すぎて辟易しています.

絵に描いた餅は,なんとも美味そうに見えるのですけどね.これを具現化する難しさ,まだまだ実感させられます.

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